珍しい、面白い、風変わりなお風呂が色々【変わったお風呂】

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ふろっぐ&だっくの「湯ったり入浴タイム」

変わったお風呂

 

お風呂の種類で、一般的なお風呂については説明してきましたが、それ以外にも色々なお風呂があります。
温泉に行くと、陶器製のお風呂や石造りの露天風呂、丸太をくりぬいて作ったお風呂などちょっと変わったお風呂がいっぱいありますよね。
現在ある中でも変わったお風呂で有名なものは五右衛門風呂でしょうか。
一口にお風呂と言っても一般家庭で使われていたものから温泉地などにある独特なものまでいろいろです。
ここでは、一風変わったお風呂や昔から日本で親しまれてきたお風呂まで、普段はあまり触れる機会のないお風呂を紹介していきます。

五右衛門風呂(ごえもんぶろ)

五右衛門風呂という名前を耳にしたことのある方は多いかもしれませんね。
「五右衛門風呂」というのは日本で古くから使われていたお風呂の形です。
安土桃山時代に大泥棒と言われた石川五右衛門がこのお風呂で釜茹での刑に処されたことからこの名前がついたのだと言われています。五右衛門風呂は、かまどに底が鋳物の風呂釜を埋め込み、直火で温めて湯を沸かすタイプのものを言います。
そのため、湯船の底は熱くなってしまうので、木でできた底板を沈めてその上に乗るようにして湯船に入ります(そうしなければ火傷してしまう恐れがあります)。別名として「長州風呂」という名前でも呼ばれますが、正確にはかまどに埋め込まれている部分のみが鉄製のものを「五右衛門風呂」、湯船の全部が鉄製のものを「長州風呂」として区別します。
このようなお風呂がい少なくなって見かけることも少なくなってしまった今では、特に区別にせず別名として捉えられることが多いようです。
風情はありませんが、ドラム缶で作ったお風呂もお風呂としてのしくみは五右衛門風呂と同じです。

蒸し風呂(むしぶろ)

「蒸し風呂」は、日本のお風呂の原点とも言えるお風呂です。
現代ではお風呂と言えば、湯船にお湯を張って、そこに体を浸かるのがお風呂という認識ですが、実はこのようなお風呂の入り方の歴史はそれ程古くはありません。
日本に昔から伝わっていたお風呂とは「蒸し風呂」なのです。
蒸し風呂は言ってみればサウナのようなもので、閉じられた空間の中に意図的に蒸気を発生させる辺りは、今のサウナとほとんど変わりはありません。

岩風呂(いわぶろ)

「岩風呂」は、瀬戸内海などの海岸に面した地域に存在していた蒸し風呂です。
自然にできた洞窟などの中で火を焚き、程よく温まったら、海藻や海水に浸したゴザを敷いて、寝そべるようにして入ったものだそうですが、現在「岩風呂」と言う場合には、岩で作った風呂のことを指していることが多いようです。
そのような意味では岩風呂と言うと、露天風呂を指している場合がほとんどです。

よもぎ蒸し(よもぎむし)

「よもぎ蒸し」は、正確に言うとお風呂の形ではなく、入浴の方法に入れた方がいいかもしれません。
日本に古来のお風呂の形ではありませんが、これも蒸し風呂の一種と言えば一種です。
「よもぎ蒸し」は、600年もの歴史を誇る韓国の民間療法です。よもぎや紅花、薄荷、芍薬などの植物由来の漢方薬を壷で煎じてその蒸気で体を蒸すことによって、粘膜や毛穴からその蒸気を吸収し、体内の老廃物を排出するという効果があります。
生理不順や生理痛などの女性特有の症状や血行促進、疲労回復、むくみ解消などに効果的です。

砂風呂(すなぶろ)

「砂風呂(すなぶろ)」とは、お湯に体を浸すのではなく、全身を砂で包んだ状態で体を温めるというものです。
砂の中に体を入れるので、砂風呂という名前がついたのですね。
「砂風呂」も、厳密に言えば、お風呂そのものを指すと言うよりも入浴の方法と言ってもいいかもしれません。
閉鎖された空間で蒸されるような状態とも言えるので、砂風呂も蒸し風呂の一種と考えてもいいかもしれませんね。
砂風呂の場合は、普通のお風呂のように浴槽(湯船)があるのではなく、地熱のある場所で砂を体にかけるというスタイルです。
よくテレビなどで頭だけを砂の上から出している光景などを見たことがある方は多いのではないでしょうか。
砂風呂はどこでも体験できるという訳ではありません。岩手県西和賀町(旧・湯田町)の「槻沢温泉(砂ゆっこ)」、栃木県上河内町の「上河内温泉」、千葉県白子町の「白子温泉」、富山県南砺市の「福光華山温泉(ふくみつ華山温泉)」、鹿児島県指宿市の「指宿温泉」などが知られています。中でも指宿温泉の砂風呂は天然のものとしては世界最大の規模を誇っています。
砂風呂の中の温度は、45〜50℃と結構温度が高い上に、砂の重さと砂で覆われているため熱が逃げにくく、15分程度で驚くほど体がポカポカして温まってきます。通常は砂風呂用の入浴着のようなものを身につけて砂をかぶせてもらいますが、一度入ったら終わるまでは体を動かせないので、砂風呂にはいる前にはお手洗いに行くことをお忘れなく。
砂風呂に入ると、汗を大量にかいたり、体内の毒素が排出されたりする効果があり、美容にも健康にもよいお風呂と言えるでしょう。
今流行りのデトックスにもちょうどいいのです。砂風呂の適応症としては、神経痛、関節痛、筋肉疲労、肩こり、腰痛、五十肩、慢性消化器疾患、胃腸虚弱、慢性婦人病、冷え性、切り傷、火傷などが挙げられ、幅広い効果が期待できます。

酵素風呂(こうそぶろ)

酵素風呂とは、最近注目の健康入浴法で、見た目は砂風呂に似たものです。粉末にしたヒノキのパウダーに、薬草や野草から抽出した酵素を配合して、自然発酵させてその熱を入浴に利用します。
砂風呂とは違い、温度も40℃程度ですから、熱過ぎるということもなく、体に優しく、我慢せずにゆっくりと入っていられるので、精神的負担もありません。時間にして20〜30分程酵素風呂に入っていると、体の中から温まり、酵素も浸透して大変健康にも美容にも良い入浴法とされています。血行改善に良く、肩こりや冷え性に効果的です。

 


 
お風呂雑学講座
 

「風呂敷」の由来に「お風呂」はどんな関係があるの?

「風呂敷」とは、日本で昔から物を包んで持ち運びする時に使われてきた正方形の布のことですね。
風呂敷とお風呂この風呂敷はなぜ「風呂敷」と呼ばれているのでしょうか?
実は、この風呂敷の語源にはこのページでご紹介した「蒸し風呂」が関係しています。室町時代から江戸時代にかけての頃には、風呂と言えば「蒸し風呂」のことでした。
その風呂場の床には、むしろやスノコ、布が敷かれていました。文字通り風呂に敷いている布が存在していたという訳です。
江戸時代に銭湯が登場すると、人々は銭湯に行く時に、着替えやお風呂道具を四角い布に包んで持ち運ぶようになりました。その四角い布が「風呂に敷く布」に似たものであることから「風呂敷」と呼ばれたり、風呂に敷いている布で包むということで「風呂敷包み」などと呼ばれたりするようになったと言われています。
「風呂敷」という言葉が生まれた背景には蒸し風呂と銭湯の存在が大きく関わっていたのですね。

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